暦(高島暦/下段)をどうとらえるべきか? 3-2
『下段』(げだん)
下段とは、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶についての暦注です。市販の暦では、下段ではなく行事の欄に記載しているものもあります。迷信的な要素が多く、その弊害も大きいことから、日本では朝廷・政府などから3回も禁止され、また識者からの批判も多かったようです。しかし、なかなか改められず、現在まで庶民の間で根強く残っています。
大明日/陰陽バランスの取れた大吉日。
天恩/天の恩のある日。最上の吉日
母倉/母が子を慈しむように天が人を守ってくれる吉日。
月徳、下徳/家の増改築、土に関すること特に吉。
天赦/天が全てを許す日。
時下食/時下食は、他の暦注と異なり、特定の日の特定の時間だけを忌むものです。
歳下食/小凶。
重日/吉事でも凶事でも重なる日。但し、婚礼は再婚に繋がるので凶。
滅門、大禍、狼籍/三箇の悪日。すべてに凶の日。特に仏事は大凶。滅門を犯すと、「滅門」の字の通り、一家一門を亡ぼすと言われています。大禍は三箇の悪日の中でも最も悪い日とされています。
凶会日/陰陽整わず凶の日。
往亡/旅行、出張、婚礼、凶。
帰忌/帰宅、旅行、出張など凶。
復日/反復する日。凶事はしないこと。但し、婚礼は再婚に繋がるので凶。
五墓日/開店、祝い事、土いじり凶。特に葬式を行うと5人が死ぬことになるとも言われています。
鬼宿/すべてに吉。二十八宿の「鬼宿」と同じ。
天火、地火/五行の合わない日。土木工事の類、凶。
十死/受死日(黒日)の次に凶日とされ、全てのことに凶。
受死日、黒日/この日は最悪の大凶日とされ、他の暦注は一切見る必要がないといわれます。
歯固/基礎造り的な事の事始め吉。
飛馬始/事始め吉。
血忌日/「殺忌」「日忌」「血忌」と呼んで、殺伐の気を司るとしていました。この日は血を見ることが凶で、特に鍼灸、刑戮、狩猟などが凶。
参考文献/神宮館高島暦
厄年厄日について、お釈迦様はどのような教えなのでしょうか。
『暦(高島暦/選日)をどうとらえるべきか?(お釈迦様の教えは?)3-3』をご覧ください。
暦(高島暦/選日)をどうとらえるべきか? お釈迦様の教えは? 3-3
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