ゲスト満足のために、マグリットが考える8つの要件。
「なぜ、あなたはウェディングをするのでしょうか?」
新郎新婦にとってウェディングは、『与えられる感動』ではなく、『与える感動』であると私たちマグリットは、そう思っています。
この世に生を受けて、ご両親をはじめ、たくさんの人たちに支えられなかったら、結婚式を迎えることはできないのです。生まれて今まで支えてくださった皆さん(お友達、学校の先生、会社の上司、同僚、先輩、後輩、ご家族、ご親族等々)のおかげで結婚することになりました、という感謝をお伝えする場でもあります。
※写真はスタッフのトレーニング以外、ほとんどが挙式当日の写真です。
結婚式には、結婚式でしか感じられない、素敵な瞬間がたくさんあります。
10数年ぶりに会う同級生、遠くから駆けつけてくれる大学時代の友だち、小さい頃からお世話になった親戚のおじさんやおばさん、・・・・休みの日を一日おふたりのために使ってくれます。なかには泊りがけでないと来ることができない人もいるかもしれません。おふたりのためにお祝いを用意し、おふたりを祝うためにドレスやスーツを新調する人もいます。おふたりのために、たくさんのお金と時間を費やします。そんなゲストのために、どんなウェディングを考えるべきなのでしょうか。
私たちマグリットは、当日受付からパーティー終了まで、ご招待したゲストの皆さまに本当にご満足いただくことが、最もお二人が喜んでいただけることだと考えています。
ゲスト満足のための8つの要件
(1) 新郎新婦+家族がホスト役になる場面をつくる。
『新郎新婦様、ご入場でございます!』といって大々的に会場入りするのは、今までの日本の習慣からしますと何の違和感もございませんが、新郎新婦は“主催するホスト役”(おもてなしする側)と考えますと、新郎新婦(場合によっては、ご両親も一緒に)先に会場入りして、お出迎えをし、ウエルカムドリンクでおもてなしをするというのも方法の一つです。
パーティーは、新郎新婦や集まったゲストの方々のキャラクターや相互の関係性が総合されて、ある一つの雰囲気を醸し出すものです。司会がしゃべり過ぎますと、司会者が主役になるパーティーになってしまう場合があります。思い出に残したいのは、司会者のキャラクターではありません。
たとえ新郎新婦が慣れていなくても、主賓や乾杯の方のご紹介はエピソード等を交えて自ら行った方が、意味がありますし、場も和みます。少し緊張するかもしれませんが、是非挑戦してみてください。紹介された方は、そのほうが、きっと嬉しいでしょうし、話しやすくなると思います。司会者が紹介するよりも、良い思い出として鮮明に記憶に残ることをお約束します。
(2) 新郎新婦がゲストと接する時間を多く組み込む。(進行の組み方)
パーティー中、ゲストが最も楽しみにしている時間は、新郎新婦とお話ししたり、写真を撮ったり、新郎新婦と直接接する時間だと私たちは考えています。
パーティーのなかで、最ももったいないと思われる時間は、新郎新婦が会場にいない時間です。
お色直しは、最低でも20分程度時間がかかります。前後の入退場を考えますと一回のお色直しには30分程度時間がとられます。その間新郎新婦はゲストと話をしたり、写真を撮ったりできないのです。お色直しが1回の場合は30分、2回の場合は60分新郎新婦不在のパーティーとなるわけです。
通常2時間30分のパーティーのなかで、乾杯まで20~30分程度、最終進行30分程度と考えますと、正味ゲストの方々と一緒に過ごす時間はとても限られているのです。
マグリットでは、極力お色直しは一回のみをお勧めしています。
ゲストが60名の場合、たとえ一人1分話をしたとしましても60分かかります(恐らく1分では終わらないでしょう)。ゲストの目線で考えた場合、無理にスピーチを増やしたり、無理に余興を入れたりする時間的余裕などまったくないのです。
式場側からしますと、ご挨拶や余興などの進行があまりない場合、時間を持て余してしまうのではないか、何もない時間、間が持つだろうかなど、不安要素の方が多いわけです。分刻みのスケジュールのある方が安心していられるのです。
結婚式は、結婚式でしか伝えられない大切な言葉がたくさんあります。是非ゲストと直接接する時間をなるべくたくさん取ってあげてください。
(3) ワクワクする空間づくり
①メリハリのあるライティング
まずは以下の写真をご覧ください。
この写真は、アメリカのホワイトハウス専属のパーティーコーディネーターとして活躍した“レニー・レイノルズ”のコーディネートによるニューヨークの“フォルドルフ・アストリアホテル”(各国元首クラス御用達ホテル)のパーティーシーンです。周りは暗くてもテーブルだけは明るく照らされています。光と闇をうまく創り出しています。
レニーの指導により、マグリットにある、3つのパーティーホールに設置しているライトは、以下4種類あり、ホールの雰囲気をつくり上げています。
① テーブル全体を照らすライト/3000k
② テーブル中央の装花のみを照らす角度6°の集光型ライト/3000k
③ ホール全体の明るさを調整するライト/3000k
④ キャンドルライト/1800k
配線ダクト及び付け替え可能なコンセントにより、必要な部分のみを照らすことが可能であり、キャンドルを除くすべてのライトが調光可能です。
コーディネートによっては、装花をライトアップさせるライトアップボックス(レニー考案マグリット社製)を設置することも可能です。装花を下から上方向に照らしますと、同じ装花でも全く見え方が変わります。
ライトアップボックスのほか、自然光の入らない、クラブ・モーガンとマグリットホールには、壁または柱にアッパーライトを常設しています。アッパーライトとは下から上方向へ照らすライト、またはそうした照らし方を言います。私たちの日常生活のほとんどは上から下方向へ光が落ちる照らし方を見ています。私たちの目はそれに慣れていますので、真反対のアッパーライトは、人の目を引きつけるような印象的な演出ができます。
▲ オレンジ/テーブル全体をカバーするライト
イエロー/装花だけを照らす角度6°の集光ライト
▲ ライトアップボックス
▲ アッパーライト
マグリットのパーティーホールを初めて見られた方は、少し暗いという印象を受ける方もいらっしゃいますが、明るいより少し暗い方がリラックスできて、心が解放されるのです。
マグリットがここまでライティングにこだわり、キャンドルを多く使用する理由は、空間の雰囲気をつくり、新郎新婦、ゲストの皆さまの緊張を和らげ、インパクトを感じていただくと同時に、よりリラックス頂くためです。
②インパクトのあるコーディネート
空間には、インパクトのあるコーディネートを一か所つくる。これはニューヨークのトップ・ウェディングプランナー、マーシー・ブルームから直伝いただいた貴重なアドバイスです。これをつくるのに最適なのが、1996年にマグリットが独自で開発した“マザーシップテーブル”です。ゲストはホールに入った瞬間、最もインパクトのあるものに目を奪われます。そして、それを見てこれから始まるパーティーに心がワクワクするのです。
(4) 本物のエンターテイメントを準備する。
人は人種や性別、年齢などに関係なく、本物のエンターテイメントに触れるとワクワクするこれこそ、ニューヨークで発見した真実です。マグリットでは、ゴスペルシンガー、マグリット専属マジシャン、カクテルパフォーマー等、ゲストを楽しませるプロフェッショナルたちとのネットワークが確立されています。結婚式には幅広い年齢のゲストが参加しています。プロと言っても、どんな方にも分かりやすく、一緒に楽しむことのできるような内容が求められます。選曲や内容に至るまで私たちが関わります。私たちマグリットは、エンターティナーたちが、最高のパフォーマンスになるよう、最大限のサポートをします。
(5) 挙式は感動的に。パーティーは最後まで楽しく。
ニューヨークのトップ・ウェディング・プランナー、マーシー・ブルームが日本の披露宴を見終わった感想は、「パーティーなのに、しんみりする感じね。」という言葉でした。これは、パーティーの最後に新婦のお手紙の朗読が常識化されている所以です。「日本の文化」と言ってしまえばそれまでですが、もっと別のやり方を考えてもいい時代になっているのではないでしょうか。
伊丹十三監督は、映画をつくるとき、観終わった方々が、どんな気持ちで映画館を出てもらうか、を考えて映画をつくっていました。ウェディングでは、ゲストの方々にどんな気持ちで帰っていただきたいのか? ここに終宴のヒントがあります。
(6) 美味しい料理と豊富な飲物
ゲストが最も楽しみにしているのは、パーティーで提供されるお料理です。新郎新婦がゲストの顔ぶれを想像しながら、皆さんに喜んでいただけるメニューを選び、さらにシェフと詳細な打合せを行い、当日に備えます。
お客様に提供するお料理は、マグリットのスタッフが何度も試食を繰り返し、私たち自身が本当に美味しい!と感じるまで追求しています。
また、お飲物の好みも人それぞれです。幅広いご要望のお応えするために、マグリットでは常に30種類を超えるドリンクメニューをご提供しています。マグリットのスタッフが自信を持っておススメできるオリジナルカクテルも数種類ご用意しています。
(7) 親切で楽しんでいただくためのサービス
私たちマグリットでは、サービスセクションのことをあえて、“エンターテイメントセクション”と呼んでいます。単にお料理とお飲物を提供するだけではなく、ゲストを楽しませることが自分たちの役割なんだ、ということを常に認識するためです。
私たちは、旅館時代に培ったエンターテイメントとしての伝統を引き継ぎ、サービススタッフは、ダンスレッスン、マジックやバルーンアートの練習など、ゲストの方々に喜んでいただくために日々努力を積み重ねています。
(8) スピーチが少ない。
マーシー・ブルームは、3人以上スピーチ行う(スピーチは2人まで)パーティーには責任が持てない、と言い切ります。ゲスト同士の会話が弾み、良い雰囲気になったところをストップさせ、また振り出しに戻すのがスピーチです。また、スピーチを頼まれた人も、食事が喉を通らないほど緊張しているとすれば、しない方が両者のためです。過去に緊張のあまり、スピーチが終わるまで全くお料理に手をつけていない方もいらっしゃいました。新郎新婦様から頼まれればなかなか断れないものです。お祝いの席でもあるし、意を決して承諾するのですが、スピーチの嫌いな方には、依頼を受けた瞬間から当日スピーチが終了するまでドキドキしながら日々を過ごすわけです。もちろん良いスピーチもたくさんあります。しかし、今までたくさんのウェディングを経験させていただいた過去を振り返ってみますと、前者の方がダントツに多いのです。マグリットではスピーチを極力少なくしています。特に乾杯前のスピーチは0人、または1人なのです。
ゲストにご満足いただくには、ほかにもいろいろと考えられますが、結婚式&パーティーをされる方が少しでもご参考になれば、たいへん嬉しく思います。
素敵なウェディングになりますよう、心より応援しています。
株式会社マグリット
専務取締役 羽原正人
THE MAGRITTE @partylabo.