MAGRITTE MUSEUM
ザ マグリット館内にある芸術品たち

THE MAGRITTE Museum vol.12

THE MAGRITTE Museum vol.12
MAGRITTE MUSEUM

THE MAGRITTE Museum vol.12

 

『コッペリア』

 

コッペリア

2020年7月、新たに、ザ マグリットの式場 “MANHATTAN WAVE GRAND CROSS” に設置したシャンデリア。

コッペリアは最新のLED技術を用いたシャンデリアの新しいカタチです。軸を中心に放射状に伸びるアーム、その先端で灯る光源。クラシックなシャンデリアの定義をなぞりつつ、そのすべてが新しく再定義されています。コッペリアは本体やアームを構成する金属のワイヤー構造そのものが、先端でほのかに灯る専用のLED光源に電力を供給する構造です。これはmoooiが得意としている構造で、他にも「レイモンド」「ヘラクレウム」などが採用しています。専用のLED光源は全体が均一に光るよう二重構造になっていて、美しく光る工夫が施されています。カタチからもわかるように、ろうそくのモチーフが採用されています。
全体の印象は華やかで装飾的でありつつも、無駄な部分が全く無いミニマルな一面も持ち合わせているので、空間に光が浮かぶ、とも言える独特の浮遊感があります。
サイズ的にはボリュームがありますが、本体がワイヤー構造なので、見通しが良く、圧迫感は最小限です。複数吊りや、すこし低めのレイアウトにも最適です。特に新たに仕様が追加になったブラックフレームは空間に溶けやすく、浮遊感が際立ちます。

 

 

振付師 ローラン・プティ/1924~2011年(ヴィルモンブル)

『コッペリア』(Coppélia)は、動く人形を題材としたバレエ作品、およびその人形の名前が語源。ローラン・プティが画期的な演出と振付で創作され、1975年にマルセイユ・バレエで誕生しました。それまで世界中で上演されていた『コッペリア』が19世紀の時代精神を体現するバレエだとすると、本作品は現代に生きる人々が主人公で、時代を超越した人生と愛がテーマとしてはっきり浮き上がります。プティ自身が演じたコッペリウスの名演が今でも語り継がれる、彼の代表作です。プティ独特のユーモアやフランス流の洒落た仕掛けの妙味はもちろん、ラストに待ち受ける奥深いメッセージが心に残る作品です。
青年フランツが、からくり人形の可愛いらしい少女(コッペリア)に恋をするラブストーリーです。

 

▲    新国立バレエより

 

 

三宅有洋 氏

コッペリアは、マルセル・ワンダースが見いだした日本人デザイナー、三宅有洋氏がデザインを手がけています。デザインのきっかけである、最新のLED技術を用い「今までに無いものや新しい何かができないか」を追求することで誕生しました。

三宅有洋氏は、1975年、神戸生まれ。1999年に神戸芸術工科大学工業デザイン学部を卒業後、2002年にフィンランドのアールト大学で空間家具デザイン学部の修士課程を修了。ヘルシンキ、ミラノのデザイン事務所にてアシスタント・デザイナーを経験した後、アールト大学にて展示会コーディネーターおよび非常勤講師を勤める。2004年にヘルシンキにて自身のデザイン事務所「Studio Arihiro Miyake」を設立。店舗・展示会の空間設計から、家具・照明デザインに至る幅広い分野を手掛け、その作品は国際的ブランドより発表されています。

 

株式会社マグリット
専務取締役 羽原正人

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